だんだん暑くなってきて喉が渇くようになってきましたね。確かに暑くなると寒い時期と比べて水を飲む量は増えますが、そこまで極端には増えません。

予防接種やフィラリア予防などの際に動物の様子を聞くと、「ご飯も食べるし、元気もあるし、お水もしっかり飲んでいるので大丈夫です!」というお返事をいただくのですが、ちょっと心配になります。

 

正常な犬では食事の時と散歩から帰った後以外は基本的にはあまり水を飲みません。それ以外にもガブガブ水を飲んでいたら異常です。

猫でもたまにぺちゃぺちゃ水を飲みに行ってるなぁという程度が正常で、頻繁に水を飲みに行ったり長い時間水を飲んでいるようだと異常です。

水をたくさん飲む、「多飲」状態は何らかの病気の初期症状であることが多いのです。糖尿病、クッシング症候群というホルモンの異常、肝不全etc。 その中で特に発生頻度が多いのが、腎臓病です。7歳以上のいわゆるシニア世代の犬猫は要注意です。

実は「水をあまり飲まない」、というのは元気と食欲があればほとんど問題ありません。食事自体にも水分はかなり含まれていますし、代謝水といって食事中の栄養素が燃焼することで水を生じているのです。

水をたくさん飲んでいるのは病気のサインかも、と知っていただいて年に1-2回の健康診断に臨んでもらえればと思います。ちなみに腎臓が悪くなっているかの検査は、尿検査が一番重要です。

 

PS. 早期に見つかれば、本人もしんどくないし、治療の選択肢が広がります。重症になってからだと点滴入院しか方法がありません。腎臓は一度壊れたら再生しない臓器なので現在では完治もしません。慢性腎臓病では残った腎臓を大事に使っていくことが治療の目標になります。