内覧会では当院の紹介だけではなく、来られた方から病気の相談も受けました。

・1週間続く下痢、しかも2頭同時に

・急な食欲増加と多飲多尿

・持続する血尿

・急に散歩に行きたがらなくなり、背中を丸めてじっとしてる

などなど

その中で多くの老犬・老猫に対するニーズがあることもわかりました。老犬・老猫と生活されている方の不安が少しでも減らされるように取り組んでいきたいと思います。

 

高齢犬の診察でよくある質問を紹介します。

「年をとってきて目が白くなってきたんですが、白内障でしょうか?」

目が白く見えるのは体の外から見てわかることなので、こう聞かれることが多いです。

感覚的には、その8割くらいは白内障ではなく、「核硬化症」という老化現象です。

 

目の中の水晶体が全部白くなるのが白内障、

水晶体の中心の「核」と呼ばれる部分だけが白く硬くなってくるのが核硬化症です。

 

白内障は光の通り道が全て白く濁ってしまい、光が目の奥の網膜まで届かなくなるため視力が無くなります。

一方、核硬化症では核の周囲は透明で光を通過させるため、視力には問題がないとされています。

また白内障は二次的にぶどう膜炎や緑内障といった病気を続発する可能性もあるため、注意した経過観察と治療(点眼、手術など)が必要になります。

しかし、核硬化症は治療対象にはなりません。いわゆる老化現象です。

 

目が白っぽいなぁと思われたら、一度動物病院で眼科検査を受けて核硬化症かどうかチェックすると安心かもしれませんね。

ただ核硬化症に白内障が併発してくることもあります。

また目が白いだけでなく目ヤニがでたり、目をショボショボする、痛がるといった様子があればブドウ膜炎、緑内障を続発していたり、角膜炎という別の病気の可能性もあります。

目が白いだけでなく、本人の様子に変わったことがあれば注意が必要です。

 

内覧会にてたくさんの方にメルマガ登録をしていただきました。

今回の核硬化症のように、そういったことがあると「知って」もらうことが大事だと考えています。知った後に、必要であれば病気の詳しい情報は検索してもらったり動物病院で尋ねてもらったらいいと思います。

PS. メルマガ会員の方は病院に来なくても「質問・問い合わせフォーム」から質問や感想などコメントしていただけます。相談を受けた2頭の下痢の子がアドバイスで治った、との報告もいただきました。良かったです(*^^*)