ちょっとした段差が登れない、

高いところにジャンプしなくなった、

ヒョコヒョコ歩いてあまり走らなくなった、など

わんちゃん猫ちゃんも年を取ると足腰が弱くなったなぁと

感じることがあると思います。

 

同じ症状であっても、

実は筋肉や神経の損傷、内臓の異常などその原因は様々です。

その中で、

「寝起きにヒョコヒョコするがしばらくすると軽減し普通に歩けるようになる」

というのは関節炎の特徴的な症状です。

シニア動物が歩行異常を示す場合、

変形性関節症(AO)による関節炎が原因であることが多いです。

感覚的には歩行異常を示す犬の7割、猫で9割がAOによる関節炎です。

今回から「AOによる関節炎」についてお伝えします。

AOによる関節炎は適切な治療を行うことで症状の改善が見込めます!

 

まずは診断をすることから始まります。

シニア犬の場合、歩行異常を示す疾患で多いものには、

前十字靭帯断裂、変形性関節症(AO)といった整形外科疾患、

椎間板ヘルニアなどの神経疾患、

関節リウマチなどの内科疾患、

骨肉腫、脊髄腫瘍などの腫瘍性疾患があります。

当然ですが同じ歩行異常という症状を示していても

原因によって治療法は異なります。

 

それらを区別するために、

症状の聞き取り、

患部を含めた全身の触診(前十字靭帯断裂)、

患部のレントゲン検査(AO、骨肉腫etc)、

できれば血液検査(関節リウマチ)も実施します。

場合によってはMRI検査で脊髄神経の状態(椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍etc)を

見ないと原因がはっきりしないこともあります。

 

可能な限り早期に確定診断をすることで

適切な治療をすることができ、

効果的な結果を得ることができます。

 

当院では、やみくもに検査するのではなく

問診、身体検査で病気の見当を付けた上で

それを確認するために検査の提案をします。

(健康診断は違います。病気がないことを確認するために

時間をかけて幅広く検査を行います。)

 

検査した方が良いのは当たり前のことですが、現実には難しいことが多いと思います。

検査が本人の負担にならないか、

費用もかかってくるし、どこまでしてあげたらいいのか

年だから諦めるしかない

いろいろと悩んでしまい、そのまま様子をみてしまっているかもしれません。

 

相談してみて下さい。

本人と飼い主さんにとって「最適な」治療を

動物病院と飼い主さんの二人三脚で検討しましょう。

目的別に今後の方針をご提案できると思います。

例えば、無治療あるいは対症療法だけ行い、

経過観察をして症状の変化・治療効果を見る、というのも

検査の一つだと思います。

 

 

長くなりました(゚Д゚;)

次回は治療編です。

 

院長 佐々木