全身麻酔に関して気を付けている点の3つめは術前術後管理を意識した周術期管理です。

 

周術期管理という言葉があります。

麻酔や手術をしているときだけ(術中)気を付けるのではなく、麻酔前(術前)、麻酔後(術後)も含めて管理・対応することが大事ということです。お家に帰るまでが遠足ですよ~というのと似ていますね(*^^*)

麻酔をかけて手術が無事終わっても、その子が麻酔から醒めてくれないと意味がありません。

 

気を付けていること①(→抜歯について:全身麻酔編②)にも通じるのですが、術前にはその子の状態をしっかり把握してできるだけ状態を良くしておくこと。

麻酔後には腎不全、肺水腫、麻酔をかけたことによる体調不良が起こりやすいためです。そのことを意識して術中には適切な輸液を行うこと、血圧・体温の維持に努めること、複数の鎮痛剤を用いた疼痛管理を行います。

術後には速やかに回復するように栄養学の観点から早期の経口栄養の補給が望ましいです。口の痛みにより長期間食事がとれず栄養不良状態の猫ちゃん、わんちゃんでは鼻から、あるいは首から栄養チューブを食道に設置して注射器による流動食の給餌を行うこともあります。

 

当院では周術期における輸液、疼痛管理、栄養療法etcを実施して安全な麻酔を心がけています。