バタバタとしていたら前回の記事から1か月空いてしまっていました( ゚Д゚)

再開します。へぇーと思ってもらえれば十分です。

 

全身麻酔に関して気を付けている点の4つ目は麻酔法です。

 

ひと昔前では麻酔薬の過剰投与による副作用として呼吸抑制、心筋抑制を重度に生じてしまい麻酔事故につながっていたようです。獣医療でもひと昔前と比べて麻酔薬が良くなり、麻酔薬自体の安全性もあがっています。

しかし、繰り返しになりますが「安全な麻酔薬は存在しない、 安全な麻酔法も存在しない、

存在するのは安全な麻酔医だけである。」です。それ単体で安全な麻酔薬はありません。

 

当院でも麻酔薬の投与量をできるだけ少なくするように心がけています。といっても単に麻酔薬の量を少なくしてしまっては麻酔がかからず動物にしんどい思いをさせてしまうし、バイタルが安定せずかえって危険です。ではどうするかというと、他の鎮静剤や鎮痛剤を併用することで眠りやすい状態にしておき、最後の一押しに麻酔薬を使う、ということをしています。

特に鎮痛剤を重要視していて、先制鎮痛(痛みが生じる前に鎮痛処置を行う)、マルチモーダル鎮痛(様々な種類の鎮痛剤を組み合わせる)、神経ブロックによる局所麻酔法を用いています。

麻酔薬の量が増えると即座に血圧低下、呼吸抑制が生じます。鎮痛剤をしっかり効かせることで麻酔薬の使用量を減らし、これらの有害事象の発生を防いでいます。

 

①麻酔をかけるべきか否かの検討

②麻酔中のモニタリング

③術前術後管理を意識した周術期管理

④麻酔薬の使用量を減らす麻酔法

以上、4つのことに気を付けて全身麻酔処置を行っています。