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コラム : 健康診断
院内の検査器具の紹介 尿検査
これは、尿検査で使用する機器です
尿を試験紙にかけると、尿中のタンパクやビリルビンなどを測り異常がないかを知ることができます。
関連記事…わんちゃん、猫ちゃんの健康診断の詳しい内容 -尿検査
尿検査をして病気が見つかった症例の紹介
9歳MIX猫
ある日、おしっこの量が多いと受診されました。
まず、尿検査をしてみると尿比重(おしっこの濃さ)が猫の正常値は、1.035以上ですが、1.020と薄い結果でした。
そこで、追加で血液検査とエコー検査をしました。血液検査では腎臓を示す値が高くエコー検査でも異常が見られた為、慢性腎臓病の初期と診断しました。
その後は腎臓の薬と腎臓用のフードを併用しながら、毎日元気に暮らしています
早期発見の為にも定期的に健康診断を受けてみることをお勧めします!
スタッより
院内の検査機器の紹介 超音波(エコー)検査
超音波(エコー)検査では、高周波音波を利用して体の中を見ることができます。エコー検査では、肝臓、膀胱、脾臓、心臓の弁や動きなどの状態までリアルタイムで見ることができます。
前回紹介したレントゲンとの違いは、レントゲンは体全体など広い範囲で診るのに対し、エコー検査は目的の範囲のみを細かく見ることができます。細かく見ることができるので、臓器の厚さ、形、腫瘍、石などの存在もわかります。
関連情報…わんちゃん、猫ちゃんの健康診断の詳しい内容 ~エコー検査
エコー検査で見つかりやすい病気
(異常) (正常)
胆泥症
この病気は、本来さらさらだった胆汁が泥のようになる病気で、原因ははっきりとわかっていません
上の画像を見ると、左側の画像の白い靄が泥で、右側の画像は黒く泥がたまっていません
胆嚢がある肝臓は、「沈黙の臓器」とも言われ症状がみられないことも多々あり、症状が出たころには死亡率が高くなったり手術になるかもしれません
また、胆嚢の病気はレントゲン検査や血液検査では見つけることができないので、定期的に健康診断を受けてみることをお勧めします!
スタッフより
院内の検査機器の紹介 レントゲン検査
レントゲン(X線)検査と呼ばれているもので、X線を使って体内の様子を外側から調べる検査です。この検査で対象になるのは、腹部胸部、骨など全身にわたります。レントゲン検査では、X線が通りにくい骨などは白く写り、X線が通りやすい空気(肺)などは黒く写ります。
そして、組織の厚みやレントゲン透過性(骨なら白、臓器なら黒)などを組み合わせることで臓器の位置、形、大きさ、レントゲン透過性の濃淡、などを判断します。
関連情報・・・https://www.sakura-petclinic.jp/column/entry/-6/index.php
レントゲンで病気を発見し良くなった症例を紹介します!
16歳去勢ネコ
健康診断の為、受診されました。
普段の様子で変わったことがないかなど問診を行いました。
すると、以前から血尿があるとのことだったのでレントゲン検査を行ったところ、
膀胱に結石が見つかりました。
( 青い線で囲っているところが膀胱、その中にある白い影が結石です )
その後、結石を取り除く手術を行い今でも、結石用の療法食を食べながら、今でも元気に過ごしています!
膀胱結石とは⁈
結石とは、尿管、尿道、膀胱での結晶や結石が生じる病気です。
どんな症状?
・繰り返しトイレにいく
・トイレに行くがほとんど排尿しない
・排尿姿勢はするがなかなかおっしこが出ない
・おしっこが出ない
・落ち着きがない
・排尿時に鳴く
・おしっこに血液が混じる
・おしっこがキラキラしている など
結石は、血液検査や尿検査では見つけることはできません。
このような症状など些細な違和感から病気が見つかるかもしれないので、ぜひ教えてください!
わんちゃん、猫ちゃんの健康診断の詳しい内容 ~エコー検査
エコー検査
エコー検査とは、見たいところに超音波プローブをあてるだけで、
麻酔などはしなくても実施できるので負担が少なく済みます。
性格によって鎮静をかけることもあります
エコー検査で分かること
健康診断でのエコー検査では、胆嚢のみを見て異常が無いか確認しています(胆嚢の病気は末期になるまで血液検査で異常が見られません)
胆泥症、胆石症、胆嚢粘液嚢腫などの病気を見つけることができます。
スタッフより
わんちゃん、猫ちゃんの健康診断の詳しい内容 ~レントゲン検査
レントゲン
レントゲン検査では、腹部、胸部それぞれ2方向ずつ撮影します。X線を使って全身の状態を確認する検査です
健康診断でのレントゲン検査では、臓器のサイズ、位置などに異常がないかを診ています。
分かること
- 肺や心臓の大きさ
- 胸水、腹水の有無
- しこりなどの有無
- 肝臓、脾臓などの臓器の影の異常
- 腎臓・膀胱などの結石の有無
- ヘルニアなど無いかの確認
- その他異常がないか
スタッフより
わんちゃん、猫ちゃんの健康診断の詳しい内容 ~レントゲン検査の続きを読む
わんちゃん、猫ちゃんの健康診断の詳しい内容 ~血液検査
その5
血液検査
血液検査が必要な理由
- 見た目や症状では、分かりにくい病気の可能性を知ることができる
- 病気の可能性を早く発見でき適切な治療が行える
- 病気の可能性
- 病気の治療中などの場合治療効果の判定
- 栄養状態
- 貧血
スタッフより
わんちゃん、猫ちゃんの健康診断の詳しい内容 ~尿検査
その4
尿検査
尿検査には試験紙を使って行う検査と、顕微鏡で尿を見る検査を行います。
試験紙で調べる事は、タンパク質、ブドウ糖、ケトン体、ビリルビン、潜血、pH、がわかります!
顕微鏡で調べる事は、細菌の異常
特に、タンパク尿と比重が大切です!
ちなみに...タンパク尿の異常→腎臓疾患、尿路疾患
比重→腎臓疾患など疑われるかもしれません
尿検査で分かること!
- 結晶が出ていないか(尿石病)
- 細菌や炎症細胞が出ていないか(膀胱炎)
- 濃いおしっこが作れているか(腎臓病)
- 尿糖が出ていないか(糖尿病)
もし!
- お水飲む量が増えた
- 尿の量が増えた
- トイレに入っている時間が長くなった
スタッフより
わんちゃん、猫ちゃんの健康診断の詳しい内容 ~糞便検査
糞便検査とは
ウンチを直接スライドガラスに乗せ、顕微鏡で観察します。
検査からわかる事
ウンチは診るだけで様々なことが分かり、健康のバロメーターになります!
見た目でも様々なことがわかります
例えば...血がついている、柔らかい、普段より臭いがあるなど
ウンチを直接スライドガラスに乗せ、顕微鏡で観察します。
検査からわかる事
- 寄生虫感染の有無・・・犬回虫、猫回虫、コクシジウム、等々
- 消化不良の有無
- 細菌の異常増殖の有無
ウンチは診るだけで様々なことが分かり、健康のバロメーターになります!
見た目でも様々なことがわかります
例えば...血がついている、柔らかい、普段より臭いがあるなど
健康診断セットのご紹介~身体検査~
わんちゃん、猫ちゃんの健康診断の詳しい内容
その2 身体検査
体重、体温、聴診、触診、目、耳、歯石のチェックをします!
・体重測定…痩せすぎ、太り過ぎていないか。体重は、健康状態を知る一番のバロメーターになります
・体温測定…お熱がないかどうか
・聴診…心臓の音やリズムを聴いて異常がないかどうか
・触診…皮膚病、しこり、栄養状態、リンパ節が腫れていないか
・歯石のチェック…歯の汚れ具合
・耳…耳に異常がないかどうか、汚れていないかなど
スタッフより
その2 身体検査
体重、体温、聴診、触診、目、耳、歯石のチェックをします!
・体重測定…痩せすぎ、太り過ぎていないか。体重は、健康状態を知る一番のバロメーターになります
・体温測定…お熱がないかどうか
・聴診…心臓の音やリズムを聴いて異常がないかどうか
・触診…皮膚病、しこり、栄養状態、リンパ節が腫れていないか
・歯石のチェック…歯の汚れ具合
・耳…耳に異常がないかどうか、汚れていないかなど
スタッフより
健康診断セットのご紹介~問診~
わんちゃん、猫ちゃんの健康診断セットの詳しい内容
その1 問診
問診とは、受付にて普段の様子などについて伺います。
例えば...
お水を飲む量が増えた
トイレの回数が増えた、色がおかしい(濃い、薄い、赤いなど)
いびきがある...etc
これらの様な些細なことで病気の発見につながる事もあるので教えてください!
☆気になる事などあれば書いて来ていただけると助かります!🐶🐈
スタッフより